暖房機器大手の独Vaillant（レムシャイト）はロシア事業を今後も拡大する意向だ。カルステン・フォイクトレンダー社長の発言として13日付『フランクフルター・アルゲマイネ』紙が報じた。
同国売上高は今年、1億ユーロとなり、前年比で10％増加する見通し。2009年に比べると約3倍に伸びることになる。現地販売事務所を現在の20カ所から年内に26カ所に拡大。約3,000の販売店を確保し、ロシア住民の90％にアクセスできるようにする。ウクライナ事業については現在の危機の影響を強く受けると予想している。
同社は欧州域外事業の強化に取り組んでおり、売り上げに占める同事業の割合を現在の30％から引き上げていく方針だ。中国売上高は昨年27％増加した。同国では環境汚染の深刻化を受け熱交換器やソーラーコレクターなど再生可能エネルギー関連機器の需要が伸びている。
同社が12日発表した2013年の売上高は23億8,000万ユーロで、前年から2％増加した。営業利益（EBIT）は19％増の2億2,200万ユーロ。比較対象の12年は減損処理で利益が押し下げられており、その反動で大きく伸びた。
