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2014/5/14

企業情報

Thyssenkrupp AG―7四半期ぶりに黒字転換―

この記事の要約

鉄鋼系複合企業の独Thyssenkrupp(エッセン)が13日発表した2014年1-3月期(第2四半期)決算の最終損益は2億6,900万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字(1億2,900万ユーロ)から大幅に改善した。最終 […]

鉄鋼系複合企業の独Thyssenkrupp(エッセン)が13日発表した2014年1-3月期(第2四半期)決算の最終損益は2億6,900万ユーロの黒字となり、前年同期の赤字(1億2,900万ユーロ)から大幅に改善した。最終黒字の計上は7四半期ぶり。同社は巨額資金を投じて米国とブラジルに鉄鋼工場を建設したことが裏目に出て財務が悪化していたが、事業整理やリストラが奏功し業績がようやく上向いてきた。

売上高は102億9,500万ユーロで、前年同期から8%増加した。営業利益(EBIT、調整済みベース)は62%増の3億900万ユーロに拡大しており、売上高営業利益率は前年同期の2.0%から3.0%に上昇した。新規受注高は1%増の102億2,000万ユーロ。

14年9月通期の最終損益については、損益分岐点確保の方向へと大幅に改善するとしたものの、黒字転換するかは明言を避けた。同社は3期連続で最終赤字を計上している。