独最大手銀行のDeutsche Bank（フランクフルト）は8日、「中国（上海）自由貿易試験区」内に支店を開設した。同区は昨年10月に開設されたばかりで、欧州の金融機関で進出するのは同行が初めて。区内では当局の規制が大幅に緩和されており、Deutsche Bankは中国貿易のネックとなっていた国際決済面でサービスを積極的に提供し、顧客企業をサポートする意向だ。
中国では当局の規制が強く、国外企業が現地子会社に送金したり、現地で得た資金を本国に送金するのが容易でなかった。同試験区ではこうした規制が大幅に緩和されており、同区の設置により中国の貿易取引は一段と加速しそうだ。
Deutsche Bankは今回の支店開設により、中国に計7拠点を持つようになった。既存拠点は北京、広州、上海、天津、重慶、青島にある。
