欧州経済の中心地ドイツに特化した
最新の経済・産業ニュース・企業情報をお届け!

2014/5/14

企業情報

Steigenberger Hotels AG―国際化を強化、中国にも進出―

この記事の要約

独ホテル大手Steigenberger(フランクフルト)が事業の国際化を推し進める。ドイツのホテルであることは新興諸国でプラスに働くと判断したためで、中国にも進出する予定だ。インド国籍のプニート・チャットワル社長が『フラ […]

独ホテル大手Steigenberger(フランクフルト)が事業の国際化を推し進める。ドイツのホテルであることは新興諸国でプラスに働くと判断したためで、中国にも進出する予定だ。インド国籍のプニート・チャットワル社長が『フランクフルター・アルゲマイネ』紙に明らかにした。

Steigenbergerは1930年創業の高級ホテルで、現在はエジプトの観光大手Travcoの傘下に入っている。主力のSteigenbergerブランドと、鉄道大手Deutsche Bahn(DB)から買収した中級ホテルチェーンIntercity-Hotelを展開する。

ホテル数は87カ所で、そのうち72カ所をドイツ国内が占める。2016年までに国内外の数を120カ所に増やす計画で、7月には北京に開設し、中国進出を果たす。来年はリゾート地の海南島、再来年は青島と重慶市に開設。その後は同国に少なくとも年2カ所のペースで新設していく。

アラブ首長国連邦のドバイとポーランドにはIntercity-Hotelを開設する。

同社の昨年の売上高は前年比およそ9%増の5億300万ユーロで、過去最高を更新した。増収率は独ホテル業界平均の0.8%を大きく上回っている。