安川電機の欧州事業が好調だ。欧州事業を統括するマンフレート・シュテルン氏への取材などをもとに2日付『ハンデルスブラット』紙が報じたところによると、2014年3月期の売上高は前期比20％増の4億ユーロに拡大。15年までに同5億ユーロに引き上げるとの目標実現に向けて「順調に進んでいる」（同氏）という。
同社は欧州事業の強化に向けて現地販売スタッフを大幅に拡充したほか、同地のニーズに見合ったロボット開発に約100人の技術者を投入している。
ロボット業界ではこれまで、自動車産業向け製品がけん引車となってきた。今後は新たな顧客産業を開拓する必要性が大きく、シュテルン氏は将来性の高い分野として包装、倉庫管理、実験室用ロボットなどを挙げた。同社製の実験室用ロボット「CSDA10F」は独南部のアラースハウゼンにある欧州センターのショールームに展示されている。顧客としては製薬・化粧品メーカーを想定。反響は極めて良好という。
