工業ガス大手の独Linde(ミュンヘン)は2日、天然ガスの主成分であるメタンガスをエチレンに直接転換する技術の分野で米Siluria Technologiesと提携すると発表した。Siluriaが開発したメタン酸化カップリング(OCM)技術を量産用の大型生産施設で利用できるようにする。LindeはSiluriaと共同開発した技術を2015年下半期から石油化学メーカー向けにライセンス販売する意向だ。
Siluriaは天然ガスを利用した燃料・化学品の生産技術を開発する企業。Lindeとの提携では現在、米テキサス州ラ・ポートにデモ設備を建設している。
米国ではシェール革命を受けて安価な天然ガスが得られるようになったため、Lindeは今回の提携に踏み切った。