独立系の再生可能エネルギー事業者である独Lichtblick（ハンブルク）は5月28日、自動車大手Volkswagen（VW）が製造する小型熱電併給システム（コジェネ）の販売を停止すると発表した。VWが契約に違反したためとしており、VWに損害賠償を請求する意向だ。
両社は2009年に提携、家庭やオフィスへの設置に適したVW製の小型コジェネをLichtblickが販売することを取り決めた。だが、これまでの販売台数は1,500台にとどまり、18年までに10万台を販売するとの目標を実現できない見通しとなっている。
VWはこれを受け、別の事業者（Senetec）にも販売を委託。また、Lichtblickに対する卸値を引き上げた。小型コジェネを製造するザルツギター工場の稼働率が極端に低く、不採算となっていたためだ。Lichtblickはこれらの措置を契約違反と批判している。
VWはLichtblickの措置を受け、同工場での小型コジェネ生産を中止する。
