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2014/6/4

企業情報

Bayer AG―前立腺がん治療薬を共同開発へ―

この記事の要約

製薬大手の独Bayer(レバークーゼン)は2日、フィンランドの同業Orionと共同で前立腺がん治療薬を開発すると発表した。Orionの医薬品「ODM-201」を共同開発に切り替え、治験の最終段階である第3相臨床試験(フェ […]

製薬大手の独Bayer(レバークーゼン)は2日、フィンランドの同業Orionと共同で前立腺がん治療薬を開発すると発表した。Orionの医薬品「ODM-201」を共同開発に切り替え、治験の最終段階である第3相臨床試験(フェーズ3)を年内にも開始する意向だ。

ODM-201はホルモン療法が効かなくなった去勢抵抗性前立腺がんの患者で、転移の起きていない人を対象とした医薬品。BayerはOrionに一時金5,000万ユーロを支払うほか、開発の進捗に応じてマイルストーンを上乗せする。開発費用の大半をBayerが負担する。

開発に成功した場合、Bayerは世界販売権を取得。Orionに対し売り上げの一定比率(2ケタ台)のロイヤリティを支払う。Orionは欧州市場で共同販売のオプション権を持つ。

Bayerは骨移転した前立腺がんの治療薬である「Xofigo」をすでに販売している。Orionとの提携により同がん分野の製品種類を拡充する意向だ。