縫糸メーカーの独Guetermann（グータハ）は16日の出資者集会で、米同業American & Efird（A&E）への自社売却案を承認した。ドイツの独禁当局はすでに取引を承認しており、売却手続きは7月末までに終了する見込み。インドと中国の子会社については現地当局の承認を別途、取得しなければならない。取引金額は公表しないことで合意した。
Guetermannは1864年創業の老舗メーカーで、従業員数は1,000人（本社所在地グータハは400人）。2008年に経営危機に陥ったものの、現在は業績が回復している。売上高は9,300万ユーロ。
A&Eは世界2位の縫糸メーカーで、従業員数は9,000人。アメリカ大陸とアジアに強い事業基盤を持つものの、欧州事業が弱いため、Guetermannを買収し、同事業を強化する意向だ。
