世界の高級乗用車市場でしのぎを削る独BMW、アウディ、ダイムラーの2014年上半期販売台数が8日までに出そろった。3社ともアジア事業が追い風となり、過去最高を更新。最大手BMWは初めて100万台を突破した。
BMWのグループ販売台数（BMW、ミニ、ロールスロイスの3ブランド）は102万211台で、前年同期を6.9％上回った。ミニは11.4％減の13万1,896台と振るわなかったものの、主力のBMWブランドが10.2％増の88万6,347台に拡大したことが大きい。
グループ販売を地域別でみると、アジアは32万1,915台で18.3％増加。中国と韓国はそれぞれ23.1％増の22万5,035台、19.3％増の1万8,412台に拡大した。米国は5.1％増の18万1,534台で、足元の欧州も2.1％増の44万5,808台となった。
アウディは11.4％増の86万9,350台となり、05年通期実績を上回った。アジア・太平洋は17.7％増の31万8,750台。その大部分を占める中国は17.8％増の26万8,666台だった。米国は8万4,349台で、13.6％増加した。ブラジルは141.4％増の6,229台へと急拡大している。欧州は6.9％増の41万50台で、ドイツ本国は9.1％増の14万3台だった。
ダイムラーは3社のなかで販売台数が最も少ないものの、主力ブランド、メルセデス・ベンツは12.8％増の78万3,520台と伸び率が最も大きかった。超小型車のスマートブランドは9.7％減の4万6,816台と振るわず、ダイムラー全体の乗用車販売台数は11.3％増の83万336台となった。
メルセデス・ベンツブランドの地域別販売実績はアジア・太平洋が30.5％増の23万2,294台（中国37.5％増の13万5,972台）、北米自由貿易協定（NAFTA）圏が6.4％増の17万1,973台（米国6.8％増の15万1,624台）、欧州が7.4％増の35万2,198台（ドイツ0.7％増の12万5,215台）だった。
