欧州連合(EU)の欧州委員会は9日、自動車大手BMWの独ライプチヒ工場に対する補助金の減額を命じると発表した。同社の計画では公的資金4,500万ユーロを受け取り、電気自動車(EV)の生産に充てることになっていたが、欧州委は1,700万ユーロの助成があれば必要な投資を行えると判断した。BMWはこれを不服として欧州司法裁判所(ECJ)に提訴する意向だ。
一方、競合ポルシェのライプチヒ工場拡張に対する補助金4,370万ユーロについては全額を承認すると発表した。また、アウディがハンガリー北西部のジェール工場の拡張に向けて補助金1億3,330万ユーロを受け取る計画に関しては、地域の発展に寄与するかとの観点から審査する意向を明らかにした。