独卸売・貿易業者連盟（BGA）は19日、ドイツの2015年の輸出高が前年比4％増の1兆1,717億ユーロとなり、これまでに引き続き過去最高を更新するとの予測を発表した。米国や中国などのアジア諸国がけん引車となり世界の景気がやや加速すると予想。新たな地政学リスクが発生しなければ4％の伸びを達成できるとしている。輸入高は3.5％増の9,461億ユーロを見込む。
14年については従来予測を据え置いた。輸出高で3％増の1兆1,266億ユーロ、輸入高で2％増の9,141億ユーロを予想。貿易黒字は過去最高となった13年の1,989億ユーロから2,125億ユーロへと約7％増加するとみている。
ロシア向け輸出は来年も大幅に落ち込むと見込んでいる。同国に対する欧州連合（EU）の制裁が一段と強化されると予想しているためだ。BGAのアントン・ベルナー会長は「自由は代償を伴う」と述べ、対ロ制裁支持を表明した。
