ドイツ連邦統計局が9日発表した2014年10月の輸出高（暫定値）は前年同月比4.9％増の1,039億ユーロとなり、2カ月連続で過去最高を更新した。輸出高は7月に初めて1,000億ユーロを突破。8月に0.9％減とやや落ち込んだものの、13年9月から拡大基調が続いている。
10月の輸入高は0.9％増の819億ユーロで、貿易収支の黒字幅は前年同月の178億ユーロから219億ユーロに拡大。経常黒字も170億ユーロから231億ユーロに増加した。
輸出を仕向け先別でみると、欧州連合（EU）のユーロ非加盟国向けとEU域外向けはそれぞれ7.6％増、6.3％増と全体をけん引した。景気が低迷するユーロ圏向けは1.9％の伸びにとどまった。
輸入はユーロ圏からが3.6％増加。EUのユーロ非加盟国とEU域外からはそれぞれ0.2％増と伸び率が小さかった。
1～10月の累計では輸出高が前年同期比3.6％増の9,500億ユーロ、輸入高が2.1％増の7,690億ユーロとなり、貿易黒字は前年同期の1,635億ユーロから1,810億ユーロに拡大。経常黒字も1,469億ユーロから1,729億ユーロへと伸びた。
1～10月の輸出の伸び率が大きかったのはEUのユーロ非加盟国向けで、9.8％を記録した。ユーロ圏とEU域外向けはそれぞれ2.5％、1.7％にとどまった。
輸入もEUのユーロ非加盟国からが6.6％増えて全体をけん引。ユーロ圏からは2.5％増で、EU域外からは0.8％落ち込んだ。
