独航空産業全国連盟（BDL）は5日、国内航空会社の旅客輸送量（人キロベース＝旅客数と輸送距離をかけ合わせた数値＝）が昨年は2.3％の伸びにとどまったと発表した。欧州の航空会社は平均5.8％、世界は同5.9％とドイツの2倍以上を記録。BDLは航空税や離発着時間制限などの規制が足かせになっているとして、政府に改善を求めた。今年も欧州平均を下回る伸び率（2.8％）を見込んでいる。
国内空港の利用者数は2億793万人で、前年比の伸び率は3％だった。欧州の他の国をみるとルクセンブルク（12.3％増）とトルコ（10.9％増）は2ケタ台の伸びを記録（1～11月のデータ）。ベルギー（9.3％増）、スウェーデン（7.8％増）、アイルランド（6.8％増）も増加幅が大きかった。英国は4.2％増で、フランスはドイツを下回る1.8％の伸びにとどまった。
航空会社の旅客輸送量（人キロベース）を世界の地域別で比較すると、2010～14年の伸び率が最も大きかったのは中東系で、65％に達した。これにラテンアメリカ系（38％）、アジア・太平洋系（28％）が続く。世界平均は24％で、欧州はこれを2ポイント下回る22％だった。
航空会社の市場シェア（同）ではアジア・太平洋系が30％で最も多く、2位は北米系と欧州系（ともに26％）だった。中東系は11％で3位となっている。
