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2015/2/11

経済産業情報

ハンブルク港貨物取扱量が過去最高に

この記事の要約

ハンブルク港湾協会が9日発表した同港の2014年の貨物取扱量は前年比4.8%増の1億4,570万トンとなり、過去最高を更新した。ウクライナ問題を受けてロシアとの取引量は減少したものの、中国、ポーランド、フィンランド、マレ […]

ハンブルク港湾協会が9日発表した同港の2014年の貨物取扱量は前年比4.8%増の1億4,570万トンとなり、過去最高を更新した。ウクライナ問題を受けてロシアとの取引量は減少したものの、中国、ポーランド、フィンランド、マレーシアとの取引が活発で、全体が押し上げられた。輸入貨物は4.2%増の8,110万トン、輸出貨物は5.5%増の6,450万トンだった。

コンテナ取扱量は970万TEU(20フィートコンテナ換算)で、前年を5.1%上回った。輸入は4.8%増の500万TEU、輸出は5.4%増の470万TEU。対ロシアは約8%減の66万TEUに落ち込んだ。今年は同港のコンテナ取扱量が1,000万TEUを超えると予想している。

積載能力が1万3,300TEUを超える超大型コンテナの入港数は180回強で、前年の2倍以上に増加した。超大型コンテナは輸送コストの低下につながるため、今後も世界的に利用が増える見通し。こうした事情を踏まえ同協会のインゴ・エゴルフ理事は、エルベ川の浚渫(しゅんせつ)事業はハンブルク港の発展に必要不可欠だとの立場を強調した。同事業に対しては最高裁の連邦行政裁判所(BVerwG)が12年10月に工事差し止めの仮処分を命令。現在、欧州司法裁判所(ECJ)の判断を仰いでいる。

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