ドイツ連邦統計局が9日発表した2015年2月の輸出高（暫定値）は前年同月比3.9％増の957億ユーロとなり、2カ月ぶりに拡大へと転じた。これまでに引き続き欧州連合（EU）のユーロ非加盟国向けが好調で全体が押し上げられた格好。輸入高は0.8％増の765億ユーロと小幅な伸びにとどまっており、貿易黒字は前年同月の162億ユーロから192億ユーロへと18.5％拡大した。経常収支の黒字幅も133億ユーロから166億ユーロへと24.8％伸びている。
EUのユーロ非加盟国向けの輸出高は209億ユーロで、6.4％増加した。EU域外向けは4.6％増の392億ユーロで、ユーロ加盟国向け（1.7％増の356億ユーロ）を上回った。
輸入もEUのユーロ非加盟国からの伸び率が最も大きく2.0％に達した。ユーロ加盟国とEU域外からはそれぞれ0.5％、0.6％にとどまった。
1～2月の輸出高は1,857億ユーロで、前年同期を1.7％上回った。仕向け先地域別の内訳はEU域外が2.1％増の750億ユーロ、ユーロ加盟国が0.6％減の698億ユーロ、EUのユーロ非加盟国が4.9％増の409億ユーロ。輸入高は0.7％減の1,506億ユーロで、ユーロ圏が1.9％減の670億ユーロ、EU域外が0.5％減の529億ユーロ、EUのユーロ非加盟国が1.8％増の307億ユーロだった。
