ドイツ連邦統計局が14日発表した2015年3月の卸売物価指数は前年同月比1.1%減となり、下げ幅は前月の2.1%から大きく縮小した。低下率の縮小は2カ月連続。石炭・石油製品の下げ幅が11.9%と前月の15.7%から狭まったことが大きい。卸売物価の下落は21カ月間、途絶えることなく続いている。
石油・石炭以外では穀物・葉たばこ・種子・飼料が9.1%、牛乳・乳製品・卵・食用油脂が7.1%の幅でそれぞれ低下。青果・じゃがいもも2.6%下がった。コーヒー・茶・カカオ・香辛料は11.2%増と大きく上昇し、鉱石・金属(半製品を含む)も2.0%上がった。
卸売物価指数は前月比では1.0%増加し、12年9月以来の大きな上げ幅となった。石炭・石油製品の価格が5%上がったことが最大の押し上げ要因で、石油製品は5.2%上昇した。石炭は2.4%下がった。