ドイツ連邦経済省が8日発表した2015年2月の製造業受注指数は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比0.9%減となり、2カ月連続で1年前の水準を下回った。前月に引き続き大型受注の規模が小さかったことが響いた。特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較をみると、14年12月~15年2月は前の期の14年9~11月を0.5%上回ったものの、増加幅はこれまでよりも小さく、経済省は「(受注の)勢いはやや弱まった」との見方を示した。特に国外受注でその傾向が強い。
2月受注を地域別でみると、ユーロ圏(ドイツを除く)が2.1%減少。ユーロ圏外も1.3%落ち込んだ。国内は横ばいを保った。
分野別では中間財の落ち込みが最も大きく、1.2%低下した。国内とユーロ圏がそれぞれ1.9%、0.5%減少。ユーロ圏外はプラスマイナス0%だった。
投資財は1.1%縮小した。ユーロ圏が5.9%減となり前月(同8.3%減)に引き続き大きく落ち込んだことが響いた。ユーロ圏外は1.6%減、国内は1.9%増だった。
消費財は2.9%増加した。ユーロ圏が13.9%増加して、全体を押し上げた格好。国内とユーロ圏外はそれぞれ0.8%、1.7%落ち込んだ。