照明大手の独オスラム（ミュンヘン）は21日、一般照明事業の分社化計画を明らかにした。今後は経営資源を自動車向けなどの特殊照明や発光ダイオード（LED）、システムソリューションに絞り込む考え。同計画は28日の監査役会で審議される。
分社化で誕生する新会社には家庭やオフィスで用いられる白熱灯、LEDランプ事業が移管される。これら事業の売上高は約20億ユーロ（14年9月期）で、オスラム全体の約5分の3を占める。
分社化の影響を受ける従業員は全体（3万4,000人）の3分の1。オスラムは2013年の新規株式公開（IPO）後に2度の人員削減で計1万6,000人強を整理しており、今回の措置は社内に波紋を広げそうだ。
