独複合企業フロイデンベルクとスウェーデンのトレルボルグが自動車防振部品の合弁会社、トレルボルグ・ビブラコースティック(TBVC)の新規株式公開(IPO)を検討している。フロイデンベルクが21日明らかにしたもので、同社のモーゼン・ゾーイ社長は、TBVCの部分売却も考えられるが、現時点では高い売却益が期待できるIPOが有力だと述べた。
TBVCは折半出資の合弁会社で、2012年に設立された。独ダルムシュタットに本社を置く。従業員数は1万人で、売上高は18億ユーロに上る。激しい価格競争にさらされていることから、トレルボルグは昨年、同合弁からの撤退の意向を表明。両社はこれを受けて、解決策を模索している。
フロイデンベルクは今後もTBVCへの出資を続ける考えで、ゾーイ社長は「保有株をすべて放出することはない」と明言した。