ドイツ連邦雇用庁（BA）が2日発表した5月の失業者数は前月を8万1,000人下回る276万2,000人となり、同月としては1991年以来の低水準を記録した。これまでに引き続き求人需要が旺盛なことが大きく、季節要因を加味した実質でも6,000人減少。BAのフランクユルゲン・ヴァイゼ長官は「労働市場は依然として堅調だ」との見方を示した。失業率は6.3％で、0.2ポイント低下した。国際労働機関（ILO）基準の4月の失業率は4.9％だった。
5月の求人件数は前年同月を7万5,000件上回る55万7,000件に達した。求人指数BA-Xは前月から1ポイント増の186に上昇している。専門人材は金属、メカトロニクス、エネルギー・電機、流通業界で最も不足。これに交通・物流、機械・自動車、ヘルスケア業界が続いた。
