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2015/6/3

総合 - ドイツ経済ニュース

独消費者景況感、01年10月以来の高水準に

この記事の要約

市場調査大手GfKが5月27日発表したドイツ消費者景況感指数の6月向け予測値は5月の確定値(10.1)を0.1ポイント上回る10.2となり、2001年10月以来の高水準に達した。同指数の改善は8カ月連続。景気の見通しと高 […]

市場調査大手GfKが5月27日発表したドイツ消費者景況感指数の6月向け予測値は5月の確定値(10.1)を0.1ポイント上回る10.2となり、2001年10月以来の高水準に達した。同指数の改善は8カ月連続。景気の見通しと高額商品の購入意欲に関する指数が増加して、全体が押し上げられた。

景気見通しに関する5月の指数(6月向け予測値の算出基準の1つ)は38.3となり、前月の35.3から3.0ポイント上昇した。連邦統計局が先ごろ発表した第1四半期の国内総生産(GDP)成長率は前期の実質0.7%から同0.3%へと大きく落ち込んだものの、個人消費を中心に内需が堅調だったため、消費者は景気の先行きを楽観視しているもようだ。ギリシャの財政破たん懸念の影響は出ていない。

所得の見通しに関する5月の指数(同)は52.0となり、東西ドイツ統一後の最高となった前月(55.1)を3.1ポイント下回った。低い水準ながらインフレ率が上昇しているため、購買力の低下懸念が出ているもよう。

高額商品の購入意欲に関する5月の指数(同)は4.3ポイント増の62.6となり、06年10月に記録した過去最高(64.4)に大きく近づいた。雇用の安定、所得の拡大、低インフレ率といった要因がこれまで同様、押し上げ要因となっている。