調理の幅広い機能を1台でこなすフォーヴェルク（Vorwerk）社の万能調理器「テルモミックス（Thermomix）」に足元を脅かす競合製品が現れた。ディスカウントスーパー大手2社が同様の製品を低価格で発売。人気を集めている。
テルモミックスは刻む、砕く、煮る、蒸す、炒める、こねる 泡立てるといった料理の作業を1台で行う万能機。1年ほど前に発売され、販売台数はすでに100万台を超えた。同社の利益を3分の1を稼いでいる。
ただ、値段が1,100ユーロ以上と高額なのがネックで、手の届かない消費者が多い。
競合製品は以前から出現している。価格は400～750ユーロ程度で、割安感があるものの、ディスカウントスーパー大手のリドルは5日、同様の製品「ムッシュ・キュイジーヌ（Monsieur Cuisine）」をわずか199ユーロで発売。たちまち売り切れとなった。競合アルディ・ジュドも「シュトゥーディオ・キュッヒェンマイスター（Studio Kuechenmaschine）」を同じく199ユーロで売り出しており、価格が大幅に高いテルモミックスは需要を奪われる恐れがある。
