独電気電子工業会（ZVEI）が21日発表した独電機製品の8月の輸出高は129億ユーロだった。前年同月を4.1％上回ったものの、これまでに比べ伸び率は低い。中国などの東アジア諸国やロシア、ブラジル向けが振るわず足を強く引っ張った格好だ。
米国に次いで2番目に大きい輸出先国である中国向けは9.6％減の12億ユーロに後退。台湾（同22.5％減の1億800万ユーロ）、マレーシア（17.6％減の1億4,300万ユーロ）、韓国（17.6％減の1億9,400万ユーロ）、日本（11.4％減の1億9,400万ユーロ）向けは2ケタ減となった。欧米の経済制裁を受けるロシアは26.1％減の2億3.200万ユーロ、経済不振が長期化するブラジルは18.8％減の9,400万ユーロだった。
伸び率が最も大きかったのはメキシコ向けで、28.7％増の1億5,100万ユーロに拡大した。香港（24.9％増の1億3,800万ユーロ）、トルコ（23.9％増の2億5,500万ユーロ）、スペイン（22.1％増の3億8,500万ユーロ）、ポーランド（18.5％増の5億8,000万ユーロ）、デンマーク（17.8％増の1億7,800万ユーロ）、ルーマニア（16.1％増の2億800万ユーロ）、スウェーデン（13.5％増の2億8,400万ユーロ）、スイス（13.2％増の5億100万ユーロ）、米国（11.8％増の13億ユーロ）、チェコ（11.3％増の5億1,700万ユーロ）、英国（10.0％増の7億4,900万ユーロ）向けも好調だった。
1～8月の輸出高は1,146億ユーロで、前年同期を7.7％上回った。
電機製品の8月の輸入高は前年同月比14.5％増の118億ユーロで、1～8月は前年同期比13.0％増の1,033億ユーロだった。
