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2015/10/28

経済産業情報

EVの中古電池を蓄電施設に、ダイムラーなど3社が合弁

この記事の要約

電気自動車(EV)の使用済み電池を使って巨大な蓄電施設を作るプロジェクトに、自動車大手のダイムラーなど3社が共同で取り組む。参加企業モビリティ・ハウスのトーマス・ラッファイナー社長がdpa通信に明らかにしたもので、まずは […]

電気自動車(EV)の使用済み電池を使って巨大な蓄電施設を作るプロジェクトに、自動車大手のダイムラーなど3社が共同で取り組む。参加企業モビリティ・ハウスのトーマス・ラッファイナー社長がdpa通信に明らかにしたもので、まずは独西部のリューネン(ドルトムント北部)に蓄電容量13メガワットの施設を建設する。

ダイムラーのリチウム電池子会社ダイムラー・アキュモティブとモビリティ・ハウス、GETECグループの3社は11月3日に起工式を行う。EVの使用済み電池およそ650個を利用する。同社長によると、ドイツには3年リースを終了したEVの台数がすでに650台程度あるという。

蓄電施設は当面、電力の需給を調整する役割を果たす。将来的には急増する再生可能エネルギー電力を蓄える機能も果たし、ドイツの再可エネ促進政策を支える。3社は使用済み電池の用途を開拓することで、EV価格を引き下げることも狙っている。