ルーマニア、最低賃金19%引き上げ

ルーマニア政府は先ごろ、最低賃金を19%引き上げ月額1,250レウ(約280ユーロ)とすることで産業界及び労働組合と合意した。対象となるのは国家公務員3万9,000人を含む113万人で、今年5月から適用を開始する。政府は今回の措置により企業が従業員の解雇を進めないようなんらかの措置を取るとしている。

最低賃金については昨年11月に辞任したポンタ前首相が率いていた前政権が、今年1月から1,200レウまで引き上げる意向を示していた。また現政権は昨年の政権発足直後に公共部門の給与の10%引き上げを決定している。

政府は今回の引き上げが不法就労の抑制などにつながるとしているが、一部には今年行われる議会選挙に向けたキャンペーンだとの見方もある。(1RON=28.18JPY)

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