欧州連合(EU)の欧州委員会は19日、欧州のエネルギー網の確立と供給安定化を目的として、主に中欧と南東欧でのエネルギーインフラ整備プロジェクトに総額2億1,700万ユーロを助成すると発表した。クロアチア-スロベニア間のパイプライン敷設など9件のガスプロジェクトに2億700万ユーロ、6件の電力プロジェクトに1,000万ユーロを拠出する。
同日付の中東欧Web経済紙『SeeNews』は助成対象の例として、クロアチアの国営ガスパイプライン運営会社プリナクロ(Plinacro)が同国とスロベニアを結ぶパイプラインを敷設するプロジェクに482万5,000ユーロを支援すると報じた。同パイプラインはクロアチア北西部のボシリェボからカルロヴァツ、ルチュコ、ザボックを経由してスロベニアのロガテッツに連結する。EU助成金は第1段階の各種調査費用に充てられる。