トルコとパキスタン、FTA交渉の枠組みで合意

トルコのエリタシュ経済相は3月22日、訪問先のパキスタンで同国のカーン商業相と会談し、自由貿易協定(FTA)の締結に向けた交渉の枠組みで合意した。両国はこれに基づき専門チームを立ち上げ、商品・サービス分野の具体的な交渉を開始する。

パキスタンはトルコから主に通信機器、テレビ、機械、織物を輸入している。一方、トルコはパキスタンから繊維、綿織物、プラスチック、有機化合物を輸入している。2015年の両国の貿易高は約6億ドルで、トルコの対パキスタン輸出額は2億8,900万米ドルに上った。エリタシュ経済相は、政府と企業の努力により、貿易高を20億米ドルまで拡大できるとの期待を示した。

両国は昨年10月にFTA締結に向けた交渉を開始した。現在、トルコの施工業者がパキスタンのエネルギーやインフラ分野で総額29億米ドルに上る45のプロジェクトを請け負うなど、多様な分野でビジネス機会が増えている。

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