ルーマニア政府が電気自動車(EV)およびハイブリッド車(HV)の普及に向けて1,660万ユーロの助成プログラムを実施する。気候温暖化対策として二酸化炭素(CO2)の排出を減らす狙い。
助成を受けられるのは、EVあるいは走行1キロメートル当たりのCO2排出量が50グラム未満のHVを購入した個人と法人だ。このような自動車の販売価格は中型車で約3万ユーロと一般のルーマニア人には手が届かない。充電スタンド不足などインフラの問題も未解決で、現地の自動車製造・輸入業者協会(APIA)によると昨年の販売台数は前年比100%増とはいえ495台にとどまった。これは欧州連合(EU)加盟国でも最低の水準だ。