ハンガリーで環境・エネルギー・水道プロジェクトを監視する国家開発計画局(NFP)が国内6地域の上下水道更新・拡充プロジェクトの投資枠組み契約について、入札手続きを開始した。欧州連合(EU)の助成を活用して実施されるもので、発注総額は4,200億フォリント(13億4,000万ユーロ)、応札期限は今月25日となる。応募要件から、落札は大手企業に限られるとみられる。
今回のプロジェクトでは、まず6地域(発注額各700億フォリント)の第1選抜審査を行う。ここに勝ち残った企業のみが本来の入札に参加を許される。
入札要件には◇過去3年間の総売上高が200億フォリント以上◇公共調達を通じた過去3年の売上高150億フォリント以上◇自己資本7億5,000万フォリント以上◇過去3年のうち少なくとも2年間黒字を計上――などが含まれており、中堅企業の受注はほぼ不可能だ。業界ウオッチャーはオルバン首相に近いとうわさされる大手ドゥナ・アスファルト(Duna Aszfalt)、メーサーロシュ・エーシュ・メーサーロシュ(Meszaros es Meszaros)、ベーケーシュ・ドレーン(Bekes Dren)の3社が有力とみている。(1HUF=0.40JPY)