エストニア、日本との取引拡大に期待

エストニアのロイヴァス首相は6日、訪問先の日本で楽天の三木谷会長と会談を行い、エストニアの事業環境や起業家に対する日本側の関心の高さを確認すると共に、日本からの投資拡大に期待を示した。

今回の訪問にはエストニアの企業関係者も同行した。注目を集めたのは同国の学校の8割が採用したeスクールプラットフォーム。自宅と学校を結ぶ同プラットフォームでは同国全域のデータを収集することが可能となっている。

三木谷会長は、エストニアのスタートアップ企業で送金サービスを手掛けるTransferwise、ソフトウエア開発のTeleport、感情測定システムのRealeyesといった企業に関心を示した。これらの企業は日本市場への参入に向け準備を進めており、今回の滞在中に関連する日本の法規制について検討を行う予定だ。

ロイヴァス首相は、「楽天がエストニアのスタートアップ企業に関心を示していることは広く認識されており、我が国企業の水準の高さを示すものだ」と述べた。

三木谷会長は2014年にエストニアを訪問した。昨年はバーチャル試着システムを開発した同国のFits.meを楽天が買収したほか、言語学習用プラットフォームを提供するリングヴィストに投資を行うなど同国との関係を深めている。

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