赤い星は誰のもの~ロシア

ロシア共産党が知的所有権の保護を訴えている。その対象は「赤い星」。外国企業がロゴ(の一部)に採用しているのは「乱用」という主張だ。

共産党のヴラディム・ソロヴョフ下院議員は、ロシア軍旗の勝利のシンボルである「赤い星」を含め、国のシンボルを商標権として確立し、外国企業に使用を禁止すべきだと説く。「同志」とともにメドベージェフ首相に働きかける方針だ。

国内企業については「正しく」使っていればOKというが、正誤の線引きは明らかでない。

さて、外国企業の「乱用」例だが、蘭ビールメーカーのハイネケン、米老舗百貨店のメイシーズ、伊ミネラルウォーターのサンペレグリノ、豪州格安航空のジェットスターと数多い。ロシア共産党の結党、ソ連建国以前から存在する企業もあり、共産党やソ連が「パクった」と言われかねない状況だが、そのことには全く言及されていない。

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