独ヴィンタースハル、EOR技術研究でガスプロムネフチと提携

独化学大手BASFのエネルギー子会社ヴィンタースハルとロシアの石油大手ガスプロムネフチは先ごろ、老朽化した油田での増産を目的とする増進回収法(EOR)の利用に関する研究を共同で行うことで合意した。各種のEORのうち、界面活性剤及びポリマー溶液を利用したケミカル攻法に関する共同研究プロジェクトを立ち上げる。また、関連技術の実行可能性調査に向けた準備を今後数年かけて行う予定だ。

両社は合同技術作業部会を設置し、室内試験、油層シミュレーション及び実地テストを行う。ガスプロムネフチの油田開発に必要となる界面活性剤とポリマー溶液の最適な組み合わせを研究する。

ガスプロムネフチのヤコブレフ氏は、石油生産の効率向上は開発における重要課題の1つだと強調。「現在は最適な化学溶剤の組み合わせを見つけて室内実験や実地テストを行い、効率性を測る段階にある。こうした結果は成熟した油田に関連技術を適用すべきかどうか決定する際の参考になる」と述べた。

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