チェコで缶ビールの販売が伸びている。同国の業界団体が先ごろ明らかにしたところによると、2015年の缶ビール販売量は前年を16%上回った。輸出が堅調だったことに加え、瓶ビールと比べて割高なものの軽量で、処分も簡単なことから国内の需要が増えていることが反映された。
同国ビール市場での缶ビールのシェアは7%。小規模にとどまっているが、前年の5%から拡大した。伝統的なガラスビンは41%、樽は37%、プラスチックビンは12%を占めるが、販売量はいずれも前年をやや下回った。
現地経済紙『E15』によると、缶ビールの需要拡大を受けて業界が設備投資に積極的だ。蘭ハイネケン傘下のクルショヴィツエ醸造所とプラハのスタロプラメン醸造所は昨年、いずれも約1億コルナ(約370万ユーロ)を投資した。14、15年連続で缶ビール販売量が3割伸びたニンブルク醸造所も、先ごろ新設備に5,000万コルナを投資している。(1CZK=4.54JPY)