チェコのオンライン通販大手Alza.czが国内外で事業を拡大している。同社のハヴリュルク代表が国営チェコ通信(CTK)に先ごろ明らかにしたところによると、今年の売上高は昨年を約25%上回り、200億コルナ(約7億4,000万ユーロ)を超える見通しだ。海外での売上も毎月100%を超える勢いで増加しており、間もなく月間の売上高が10億コルナの大台に達する見通しだという。
同社は海外市場でのサービスを2015年に開始した。特にスロバキアやドイツ、英国、フランス、スペインなどの販売が好調だ。
現在、さらなる事業拡大に向け、配送センターの整備や顧客サービスの向上、商品ラインナップの拡充を図っている。プラハでは24時間サービスの商品受取所も開設した。昨年はドラッグストア関連商品の販売を開始した他、今年からスポーツ用品も扱う予定だ。また、サービスをスマートフォンから利用する顧客も増えており、昨年1年間で40%増加した。同社ではこうした状況は今後も続くと見ている。
Alza.czは1994年に同国の企業家アレス・ザヴォラル氏が電化製品の販売会社として設立した。現在はキプロスに拠点を置く投資グループ、LSインベストメント・リミテッドが保有している。(1CZK=4.22JPY)