オーストリアのヒポ・グループ・アルペ・アドリア銀行(HGAA)の不良資産受け皿機関(バッドバンク)であるヘタ・アセット・レゾリューション(HETA)は6月28日、南東欧5カ国の不動産を管理するセントリスを米ローンスター・ファンドに売却する手続きが完了したと発表した。取引金額は明らかにされていないが、一部で約3億5,000万ユーロと報じられている。
セントリスはウィーンを本拠とし、リュブリャナ、ザグレブ、ベオグラードにも拠点を持つ。今回の取引では、スロベニア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア、セルビアの5カ国にあるショッピングモールやオフィス不動産合計31物件、総賃貸面積33万9,213平方メートルが売却対象となった。うち23件はスロベニアにある。2014年の賃貸料収入は3,730万ユーロ、営業利益(EBITDA)は2,840万ユーロ。