オーストリアの製糖および澱粉・果物加工大手のアグラナは6月29日、セルビアの製糖大手スノコ(Sunoko)を買収すると発表した。株式100%を保有するアグリ・ヨーロッパ・キプロスから過半数株を取得する。買収額は非公表。財務・法務調査(デュー・ディリジェンス)の後、当局の承認を経て取引が成立する。
スノコはバルカン半島最大の製糖会社。てんさいの作付面積は4万ヘクタールで、年産量はてんさい糖が200万トン、砂糖は30万トン。なお、欧州連合(EU)はセルビア産の砂糖18万トンに対し優遇関税を適用している。
アグラナの製糖部門はオーストリアのほか、チェコ、スロバキア、ハンガリー、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ルーマニアに生産拠点を持つ。2015/16年度期の生産量はてんさい糖540万トン、砂糖80万トンだった。