スペインの自動車部品メーカー、ゲスタンプ・オートモシオンがスロバキア西部のニトラに新工場を建設する。投資額は1 億ユーロ。12月に着工し、2018年6月の操業開始を予定している。同社が先ごろ環境当局に提出した建設計画書から明らかになった。
新工場では加圧能力が約1,000トンのプレス機械6台を設置し、車体用金属部品のプレス加工を行う。アルミ板が9割、鋼板が1割の比率で加工する計画だ。年間生産能力は2段階で5万トンまで引き上げる。床面積2万4,000平方メートルの倉庫も設置する。
ゲスタンプは現在、スロバキア西部のヴェルキメデル工場で部品生産を行っている。ニトラの新工場建設は、英ジャガーランドローバー(JLR)が同地に建設する工場への部品供給が目的となる。JLRの新工場は生産能力1万5,000台で、アルミ車体モデルを中心に生産する予定だ。
ゲスタンプは中東欧ではスロバキアのほかポーランド、ハンガリー、またロシア、トルコにも工場を構え、現地生産する自動車メーカーに部品を供給している。