ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)が8日発表した2016年上半期の乗用車販売台数は67万2,140台となり、前年同期から14.1%縮小した。6月単月では12.5%減の1万7,562台。AEBは、予想に反して二ケタ減少が続いていることを理由に、通期予想を従来の153万台(前期比4.7%減)から144万台(10.3%減)に引き下げた。
厳しい環境の中、外国ブランド車の健闘が目立っている。米フォードは上半期に2万678台を売り上げ、前年同期比で51.8%の大幅増となった。
モデル別では現代自動車「ソラリス(アクセント)」が4万5,930台で1位となったのをはじめ、起亜「リオ」、ルノー「ダスター」など、トップ10のうち7モデルが外国車だった。
ロシアでは原油安や欧米による制裁措置で経済が大きな打撃を受けている。自動車市場はすでに昨年35.7%縮小し、過去10年で最低を記録した。