シュコダ自が国内3工場の設備更新、増産や新モデル生産に向け

独フォルクスワーゲン(VW)のチェコ子会社であるシュコダ自動車は13日、夏季休業を利用して国内3工場の設備更新と拡張作業を実施すると発表した。新モデルの生産や乗用車、ギアボックスの増産に向けた措置で、ムラダー・ボレスラフ、クヴァシニ、ヴルフラビーの3工場が対象となる。

ムラダー・ボレスラフ本社工場ではアルミ製車体を加工する最新のサーボプレスライン「PXL 2」の導入工事を行う。年内の稼働開始を目指す。自動化された部品倉庫も拡張し、倉庫作業と物流プロセスの効率アップを図る。クヴァシニ工場では新SUV「コディアック」の生産開始に向けて準備する。また、両工場でともにロボットによるオートメーション化を強化し、「インダストリー4.0」の今後の進展に対応できるようにする。

同社はこのほか、乗用車や搭載部品の生産能力拡張に向けボトルネックの解消にも努める。現在の日産能力はムラダー・ボレスラフ工場で乗用車3,000台、マニュアルトランスミッション3,000基、エンジン2,000台。クヴァシニ工場は乗用車3,000台、ヴルフラビー工場はデュアルクラッチトランスミッション(DCT)「DQ-200」2,000基。

シュコダはチェコで2万5,500人を雇用し、乗用車を年65万台、生産している。今回の拡張に伴いクヴァシニ工場だけで新たに2,000人を雇用する

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