EBRD、通信大手マグティコムのブロードバンド網拡張を支援

欧州復興開発銀行(EBRD)は14日、グルジア通信大手マグティコム(MagtiCom)のブロードバンド網拡張プロジェクトに1億ドルを融資すると発表した。EBRDのほか、国際金融機関がシンジケートローンを組んで拠出するかたちだ。

マグティコムは調達資金を国内インターネットサービスプロバイダー第2位のコーカサスオンラインのブロードバンドサービス関連資産の買収に充てる。これにより国内全域に高速データ通信サービスを提供する計画だ。EBRDは同サービスの普及による地方経済の活性化に期待している。

マグティコムは1996年設立で、現在、モバイル通信、固定無線アクセス、ブロードバンド、DTH衛星放送など、多様な通信サービスを提供する。昨年末時点の携帯電話契約者数は190万人で、国内市場シェア39%を占める。

EBRDはこれまでにグルジアで金融、起業、インフラ、エネルギー分野を中心に195のプロジェクトを支援した。融資総額は約27億3,000万ユーロに上る。

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