ルーマニアの天然ガス輸送会社トランスガスは19日、ブルガリア、ウクライナの同業とガス輸送網の相互接続で合意した。先月にはブルガリア-ギリシャ間でも同様の合意が成立しており、ギリシャからウクライナに至るバルカン横断ガス輸送システムの実現にまた一歩近づいた。合意は10月1日に発効する。
ウクライナのガス輸送会社、ウクルトランスガスは「これらの合意によって、ウクライナ-ギリシャ間でいずれの方向にもガスを輸送できるようになる。ガス販売事業者にとっても分散調達の可能性が広がる」とその意義を説明した。
ブルガリア-ルーマニア間では両国ガス網をつなぐパイプラインが建設されている。この秋には完工し、年内にウクライナ-ルーマニア-ブルガリア間でガス輸送試験が実施されるもようだ。(東欧経済ニュース2016年4月13日号「ブルガリア、ドナウ川底パイプラインの建設を墺社に発注」を参照)