物騒なお土産屋さん~ロシア

モスクワ・シェレメチェボ国際空港に珍しいお土産屋さんがオープンした。自動小銃「AK47」で有名なカラシニコフが直営するグッズ店がそれだ。「ロシアを代表するブランドの一つ」であるカラシニコフ商品をロシア旅行の記念にどうぞ、という趣旨らしい。

カラシニコフは2014年12月に知名度を活かした新ブランド戦略を発表。商標を変更し、一般を対象としたマーチャンダイジング事業を構築する方針を示した。ただ、空港での「お土産屋さん」は欧米による制裁で米国ミリタリーグッズ市場への参入を阻まれたことも背景にあるとみられている。

店舗では銃の実物大レプリカのほか、ロゴ入り衣類などを扱う。お値段は自動小銃モデルが1万9,000~5万4,000円、短銃モデルが5,000~1万3,000円ほど。ハンティングウエアは1万1,000~5万5,000円、手袋は2,300円、Tシャツは1,900~2,000円ほどとなっている。

しかし、世界的にテロの不安が高まる中、空港でレプリカ銃を持ち歩いても大丈夫なのだろうか。手に持てばテロリストと間違われて撃たれかねないし、荷物の中に入れれば保安検査の時間が伸びそうだ。免税店でしてくれるように、透明なビニール袋に密封してもらったりするのだろうか。いずれにしても、利用客としてはあまり出くわしたくない光景だ。

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