トルコのエルドアン大統領は3日、主要20カ国・地域(G20)首脳会議に出席するために訪れた杭州で中国の習近平国家主席と会談し、テロ対策およびエネルギー・インフラ分野における協力深化で合意した。両首脳の立会いのもと、原子力の平和利用、エネルギー、農産物の安全管理を対象とする提携協定が調印された。
トルコは前日の2日、2012年4月に中国と結んだ原子力合意を官報で公示した。これにより、トルコで3番目の原子力発電所の受注合戦に中国が参戦する地盤が整った。
習主席は、中国の安全確保に積極的に協力するトルコの姿勢に感謝した。両国の提携では、反テロ・安全保障といった重要課題を常に視野に入れることで、はっきりとした成果を挙げていくことが大切と話した。また、「一帯一路」構想とトルコの開発戦略をどう組み合わせていくかを具体的に検討することを通じて、インフラ、エネルギー、検疫における両国間協力を前進させたいと抱負を語った。
エルドアン大統領もこれに呼応するように、投資、エネルギー、インフラ、航空、農業、観光、テロ対策で協力を拡大したいとの立場を示した。
トルコ外務省によると、中国はドイツ、ロシアに次いで3番目に重要な取引国だ。