ポーランドのバス製造大手ソラリスとスイスの鉄道車両大手シュタッドラーはこのほど、ポーランド南部クラクフ市の路面電車調達入札に共同で応札した。両社は路面電車事業の拡大に向けて、今後も共同で国内外の入札に参加するとしている。
シュタッドラーは2006年にポーランドに進出。東部のシェドルツェで鉄道車両を製造している。一方、バス・トロリーバス製造で欧州大手のソラリスは09年に路面電車事業に参入。これまでにポーランドのポズナン、オルシュティン、ドイツのイェーナ、ブラウンシュヴァイクで運行される路面電車に車両を供給している。このところ同事業を強化するため提携先を探していた。
クラクフ市は低床式路面電車を最高50編成調達する計画だ。連結車両の全長は32~35メートルで、架線による給電なしで最長3キロメートルを走行できることが条件となる。10月10日に応札を締め切る。