ポーランド最大手銀行の国営PKO銀行が、オーストリア同業ライファイゼングループのポーランドのリース事業を8億5,000万ズロチ(2億ユーロ)で買収する。これによりPKOの国内リース市場のシェアは13%を超え、1位に躍り出る。買収手続きは年内に完了する見通しだ。ライファイゼングループは今回の売却で調達した資金で、自己資本比率を引き上げる。取引による利益は約3,000万ユーロに上り、直接の取引主体であるライファイゼンバンク・インターナショナル(RBI)の狭義の中核自己資本比率(CET1比率)は0.33ポイント上昇する。また、ライファイゼン中央銀行(RZB)とRBIが合併した後の新銀行のCET比率は約0.28ポイント改善する。
なお、ライファイゼングループはポーランド銀行事業も売却する方向で、9月以来、国営保険PZU傘下のアリオール銀行と独占交渉を行っている。(1PLN=26.48JPY)