英小売大手のM&S、中東欧など10カ国で店舗閉鎖

英小売大手のマークス&スペンサー(M&S)が中東欧6カ国を含む10カ国で直営店53店舗を閉鎖する。業績悪化を受けた事業再編の一環で、国外では今後、フランチャイズ事業に専念する。

対象となるのはエストニア、ハンガリー、リトアニア、ポーランド、ルーマニア、スロバキアの中東欧6カ国と、フランス、ベルギー、オランダ、中国の計10カ国。M&Sによると、これらの店舗は昨年、総額4,500万英ポンドの売上高を計上したが、1億7,100万ポンドの赤字だった。一方でフランチャイズ事業は8,700万ポンドの黒字だった。

英国でも30店舗を閉鎖するほか、45店舗を食品専門店に改装する。不振が続く衣料品の売り場面積を縮小し、食品の比重を高める方針だ。

M&Sは2016年9月中間期の税引き後損益が5,800万ポンドの赤字となり、前年同期の4,060万ポンドの黒字から業績が悪化した。

上部へスクロール