ウクライナ新車販売、来年は最大35%増加見通し

ウクライナの乗用車新車販売台数は来年、20~35%増加する見通しだ。現地ディーラー大手アトラントMインターナショナル・オートモティーブ・ホールディングの発表として、インタファクス・ウクライナが17日に報じた。インフレ率が安定し、経済成長の加速も見込まれることから、今年に引き続き需要が拡大するとみている。

同国の今年1-10月の販売台数は前年同期比38%増の4万9,562台だった。ウクライナ自動車輸入販売者協会(VAAID)のナザレンコ会長は「経済危機とウクライナ紛争が起きるまでは毎年20万台が販売されていた。現在の3.5倍の台数だ」と述べ、新車市場回復の余地は大きい指摘した。

国際通貨基金(IMF)は先月に発表した「世界経済見通し」で、同国の国内総生産(GDP)成長率が今年の1.5%から来年は2.5%に上昇するとの予測を示した。また、インフレ率は昨年11月に年率で46.8%まで上昇したものの、ここ数カ月は8%前後の水準まで低下している。

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