ロシアとインドの両政府は22日、エネルギー分野の協力関係を議論する会合をモスクワで開催した。インド側の要請に基づき開催された同会合にはロシア側からはヤノフスキー・エネルギー省副大臣、インド側からはサラン駐ロ大使が出席し、特に石油・ガスと再生可能エネルギー分野での協力関係強化に向けた取り組みを進めることで一致した。
会合ではインド側が、今年12月にニューデリーで開催される石油・ガスの国際会議「ペトロテック」へのロシアの参加について謝意を表明した。ロシア側はさらなる協力関係を推進する意向を示した。
今年に入り両国のエネルギー分野での協力強化に向けた動きが進んでいる。3月にはロシアの国営石油大手ロスネフチが東シベリアのタース・ユリャフ油田権益の29.9%をインドの企業連合に売却することで合意した。10月には同社がインド製油大手エッサール・オイルを買収する合意が成立した他、ロスネフチ傘下の石油・ガス企業ヴァンコルネフチの株式の11%をインドの石油天然ガス企業ONGC Videshに売却することが決まっている。ONGC Videshはサハリンの石油・ガスプロジェクトであるサハリン1の権益20%を持つ。