米自動車部品大手デルファイがセルビアでの生産を増強する。同国政府が先ごろ明らかにしたもので、北部ノヴィ・サドにある工場を拡張するほか、中部パラチンに新工場を建設する計画だ。投資額はノヴィ・サド工場が4,000万ユーロ、新工場が約1,800万ユーロを予定している。
セルビア政府とデルファイは今年2月、新たな投資協定を結んだ。拡張を通じ大規模な雇用を創出することから、政府は2018年末までに1,800万ユーロの助成金を供与する。
ノヴィ・サド工場では電子部品を製造する。現在の従業員は1,500人で、拡張後は500人増やす。パラチン工場の着工は来年3月となる見通しで、約1,500人の雇用を予定する。
デルファイは中東欧でセルビアのほか、ルーマニア、ハンガリー、スロバキア、ポーランド、ロシアに生産拠点を構える。また、マケドニアでもスコピエ近郊に電子制御部品の工場を建設中だ。